【数学】青チャートと基礎問題精講はどちらを使うべき?

はじめに

こんにちは。Cognitionです。

受験勉強で最も重いフェーズといえば、数学の基礎力をつけることです。多くの人がここに苦戦し、ここで数学を受験教科から外す人も少なくありません。

そして、出版社もこのような受験生の悩みを理解し、できるだけわかりやすい参考書を作ろうと努力しています。近年は、塾で講師に授業を受けなくても、独学で数学の基礎力が身につくような、質の高い参考書が数多く登場しています。

その中で、人気のあるTOP2と言えば、チャート式 基礎からの数学 シリーズ(通称青チャート)と、基礎問題精講です。数学の参考書をちょっとでも調べたことがある人は知っているでしょう。

数学の基礎力をつける目的で参考書を購入するときに、多くの人はこの2つから選ぶと思います。しかし、皆さんはこの2つのメリット・デメリットを熟知していますか?なんとなくで選択し、いざ解き進めてみたらあまり自分に合わなかった...となったら、皆さんの貴重な受験勉強の時間が無駄になってしまうかもしれません。そこで、今回はこの2つを比較し、どちらを使うべきかについて詳しく解説して行きたいと思います。

2つの参考書を徹底比較

分量について

青チャートは、問題数が非常に多い参考書として有名です。参考までに、青チャート数Ⅰは問題数が556問、数Aは451問あります(改訂により問題数が変わる可能性もありますが、大きくは変わらないと思います)。つまり、数ⅠAだけで約1000問ほどあります。これをすべて終わらすとなると、かなりの時間と労力がかかりますが、全て解けば確固たる数学力がつきます。受験まで時間があり、みっちりと基礎力をつけたい方にはおすすめです。しかし、全ての人が全ての問題を解く必要はありません。詳しくは後ほど述べます。

一方、基礎問題精講は、問題数が比較的少ないです。参考までに、数学基礎問題精講 数学Ⅰ・Aは問題数が208問と、青チャートの5分の1程度です。受験まで残り期間が短い方や、再受験などで時間が取れない方にはおすすめでしょう。

問題レベルについて

青チャートは、幅広いレベルの問題が掲載されています。低いレベルで言うと、学校の教科書の練習問題のような、公式をただ当てはめるだけの問題があります。高いレベルになると、旧帝国大学の入試問題もあります。しかし、問題のレベルは1~5段階に分かれていて、誰でも問題のレベルを把握することができるので、初学者であったらレベル1~3のみを解く、といった使い方も可能です。将来的に応用問題を数多く練習したいが、現段階ではまだ基礎力をつける必要があるといった方にはおすすめです。

一方、基礎問題精講は、基礎レベルの問題のみが掲載されています。青チャートでいうと、レベル1~3に対応します。従って、基礎レベルの問題のみ演習をして、それ以上の演習は必要ない or 他の参考書で演習するといった方にはおすすめです。

解説のボリュームについて

青チャートは、途中式がかなり細かく書かれており、問題のポイントも全問に掲載されていて、全体的に解説が丁寧と言うことができます。その分ページ数が多くなっています。数学に苦手意識があり、式変形含め全て事細かに解説して欲しいという人にはおすすめです。

基礎問題精講は、解説はシンプルです。これは不十分であると言う意味ではなく、要点がまとまってすっきりしていると言うことができます。青チャートと同じように、問題のポイントは全ての問題に付属しています。ただ、青チャートのように事細かな式変形は掲載されていないです。計算力や数学力が多少はあるという方には、必要最低限なコンパクトな解説と言えるので、おすすめです。

持ち運びについて

ここからは勉強的意義でなく、利便性の話になります。優先すべきは上記三項目ですが、参考程度にお話しします。

青チャートは重い・分厚いことで有名です。持ち運びのしやすさに関しては最低レベルということができます。参考までに、青チャート数学ⅠAは厚さが約3.5 cm、重さ約1 kgです。リュックに入れてもスペースを取り、その上重いので非常に不快です。しかし、数学Ⅰのみ、Aのみといったように分かれたものも発売されているので、そちらをご購入いただくことで対応できます。

基礎問題精講は青チャートに比べると軽い・薄いという特徴があります。縦横は青チャートと同じですが、厚さが青チャートの3分の1程度です。持ち運びにも特に不便はないと思われます。

価格について

この記事を書いている時点では、Amazonで新課程 チャート式基礎からの数学I+Aは税込2,255 円、数学Ⅰ・A 基礎問題精講は税込1,320 円でした。単純にいうと青チャートの方が高いですが、一問あたりの価格でいうと基礎問題精講の方が高いです。どちらがお得かは考え方によるので、ご自身でよく考えてみてください。

デザインについて

青チャートは、学校で配布される文科省指定の教材に近いデザインです。一方、基礎問題精講は参考書チックなデザインをしています。デザインばかりは視覚情報を使う他ないので、ぜひ書店で見比べてみてください。

まとめ

青チャートはこんな方におすすめです。

  • まだ受験までに時間的に余裕がある方
  • 時間をかけて圧倒的な基礎力をつけたい方
  • 初学から旧帝国大学に必要な基礎力を一冊の参考書でつけたい方
  • 途中式含め、丁寧な解説が好きな方
  • (重くて大きいものに屈しない屈強な方)

基礎問題精講はこんな方におすすめです。

  • 受験までに時間がない方
  • 短期間で最低限の基礎力をつけたい方
  • 旧帝国大学未満の大学を第一志望としている方
  • 解説は必要最低限のシンプルなものが好きな方
  • (シンプルでスマートなものが好きな方)

おわりに

いかがでしたでしょうか。ざっと並列にされるような教材でも、細部まで比較してみるとこんなにも違いがあります。しかし、詳細を知れば知るほど、自分はどちらを使うべきか迷う方もいるかと思います。

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